特養ホームのある場所は、大正15年10月 教誨師(浄土真宗僧侶)武田え宏氏が、行き場のない刑余者のための自立施設として、寄付をつのり晴見町に3000坪土地購入したことに始まります。
その目指すところは
『新・介護福祉士養成講座3『介護の基本Ⅰ(第1章:自立に向けた介護とは)』に私たちの考えを端的に表した文章がありましたので、引用します。
- 全ての人(利用者・家族・職員・関係者)が心安らかに生活し、天から与えられた使命がまっとうできるように。
- 病気、障害、認知症により失なってしまったその人らしい生活を職員のサポートによって取り戻し、その人の意志で作
り直せるように。
- そのことで、「自立支援」と「自由・自己選択」でこそ生きている実感を持つことができるように。
例えば「清潔の保持」。職員がただ『口腔内の汚れを落とす』のでなく、『その人が自力で口腔ケアができる、自分の力できれいにする』ためにサポートします。自力でできる能力を持っているのに介助をしてしまうことは、「口腔清掃」ではあっても「介護」ではないと思っているからです。
- 人生の最期にたどり着き、体が動かなくなり、終末期を迎えても、その人らしさを守ります。最期まで「お風呂好きには入浴介助」を、「お散歩好きには外気浴」をサポートし続けます。
特養ホーム職員にとって「生活の主人公は、ご本人です」と思う大切な心構えとして、これらのことを守っています。