施設通信
居宅介護支援事業所
『聞こえ』の研修をしました。
2024-01-09
2024年最初の研修は、パナソニックの福祉用具専門相談員・林さんと
補聴器の相談員・湖城さんにお越しいただきました。
「聞こえ勉強会~聞こえる生活を考える~」という事で、
聞こえと難聴の仕組み、さらには難聴のリスクと対応を学びました。
中でも騒然となったのが、実際の聴力測定。
「エッ、聞こえない!」「嘘ッ!!」
叫び声が上がりました。
誰でも40代から聴力低下は始まります。難聴は、本人よりも家族等周囲の人が
先に気付くというのも、成程と思いました。
そして難聴は、認知症の危険因子の一つでもあります。
聞こえない事により、外出や対話が億劫になり、社会とのつながりが減って、
認知症になるリスクは実に健聴者の2~5倍にもなるそうです。
難聴に対しては補聴器ですが、ただ単に補聴器を付けても聞こえるようになる
わけではない事も知りました。
難聴を長い間放置しておくと、脳が少ない音の情報で言葉を判別しようとして、
音の記憶を書き換えてしまい、補聴器で聞こえが良くなっても生活音を雑音と
感じたり、正しい音がわからなくなるそうです。
その為、現代の補聴器は本人の聞こえに合わせて音を調整できるものの、
そこからさらに脳に対して音の情報を修正する作業が必要になるそうです。
人間の体って本当に不思議ですね。
遅ればせながら皆様、新年明けましておめでとうございます。
居宅一同、本年も宜しくお願い申し上げます。