施設通信
居宅介護支援事業所
あるがままに。
2024-10-03
今回の事例検討は、その方の生きざまや人生観を考えさせられました。
癌末期、今のところ病状は落ち着いていますが、他にも命にかかわる疾病があり、
主治医からは一人での外出を止められています。
お一人暮らしで、頼れる身寄りはいません。
経済的にも厳しく、質素に生活されています。
奥様との想い出がいっぱいのご自宅で、最期まで過ごされる事を望んでいます。
この先、癌が進行すれば、とても今の生活は立ち行かなくなる事が
ケアマネには見えています。
今はご本人も穏やかに暮らしており、時々一人で外出している事も
知っています。
その時ケアマネは「安全の確保と自由な生活」を支援したいと考えました。
エレベーターのないご自宅からの引っ越しや介護サービスの追加など
これまでにも色々とご本人と話し合って来ました。
ご本人は多くを望んではいません。できる事は自分でしたい。
できない事や必要と思ったサービスは受け入れます。
ご本人の意志を尊重し、受け入れる気持ちになったタイミングで提案する事も
ケアマネに必要なスキルだと思いました。